コペルニクスリレーネット
ワークについて

欧州地球観測プログラム 「コペルニクス」の相談・広報を行う
コペルニクスリレーネットワークをご紹介します。

コペルニクスとは

「コペルニクス」とは欧州連合(EU)の主要プログラムの一つである、地球観測プログラムの名称です。天災やその他災害のリスクが高まる現代社会において、コペルニクスは地上、海上および大気の環境の状況の監視と、市民の安全向上を目指す全地球観測プログラムです。

コペルニクスの地球観測データプラットフォームは、「陸域観測」「海域観測」「大気観測」「危機管理」「気候変動」「安全保障」という6分野があります。これらを無償で世界中に公開し、学術・ビジネス両方で、自由にデータサービス事業にご活用いただけます。

コペルニクス計画に関する詳しいご説明は「第1回コペルニクス計画とは? 」をご確認ください。
コペルニクスのシステム構成に関する詳しいご説明は、「第2回センチネル衛星と地球観測(EO)データについて 」をご確認ください。

コペルニクスリレーネットワーク

コペルニクスリレーネットワークは、コペルニクスプログラムについての相談窓口・広報機関です。宇宙ビジネスコートは、コペルニクスリレーネットワークのアジア全域の相談窓口・広報機関として、みなさまの相談にお応えします。

コペルニクスリレーネットワークに関する詳しいご説明は「第1回コペルニクスリレーネットワークとは? 」をご確認ください。

コペルニクスの活用事例

【活用例1】ASIMUTH 赤潮発生予報サービス

赤潮とは水中に生存しているプランクトンが異常に増殖することで海水が濁り、水の色が赤褐色や茶褐色に変わる現象です。その中でも有害なプランクトンの増殖はHarmful Algae Bloom(HAB)と呼ばれ、魚や貝類を死に至らしめる為、養殖業にとって大きな被害となります。瀬戸内海などでは毎年数億円から数十億円の被害が出ています。

赤潮は突然発生する為、発生を予測するのは極めて困難でしたが、アイルランドのThe Daithi O’Murchu海洋研究所では、コペルニクスのセンチネル-3衛星が観測する海面の色のデータに海域から入手した現場データを組み合わせる事で、赤潮の発生予報サービスASIMUTHを開始しました。現在スコットランドとアイルランドで公共予報サービスとして無償で提供しており、赤潮の発生する可能性がある場合は、Webポータルを通して警報が出されます。予報は毎週更新されており、養殖業者が赤潮が発生する前に対策を取り、被害を食い止める事に大いに役立っています。

ASIMUTHプロジェクトの詳細はこちら(英文)

【活用例2】Building Radar 建物の建設状況確認サービス

建物に関連したビジネス(照明、フローリング等)は建設段階に合わせた適切な売込みが重要な鍵となっています。しかしメディアを通し公開される進捗状況は既に古い情報が多く、売込みのタイミングを逃してしまう事もあります。セールスリードと言われる見込み客情報の収集には人手、時間とコストがかかり、建設業界のセールスリード市場は世界で約800億ドルと推定されています。

ドイツのスタートアップ企業Building Radarは世界中の建物の建設計画の検索アプリBuiding Radarを開発し、建設計画がネット上に公開されると自動的に情報を抽出し、データベース化します。更にコペルニクスのセンチネル-2衛星の画像を利用して建設計画を検証し、建設の進捗状況を日々確認できるのです。Building Radarによって建設プロジェクトを数ヶ月から数年先まで渡って情報を入手する事ができ、セールスリードにかかっていたコストの削減に役立っています。

【活用例3】WatchITgrow ジャガイモの収穫予想サービス

ベルギーはヨーロッパのジャガイモ輸出主要国の1つであり、収穫の9割は海外輸出用となっています。国としてジャガイモの輸出量を増やしたいものの、小国であるが故に農地面積が限られており、収穫を上げるのは困難でした。よってジャガイモ業者の間では生産性の向上が課題となっていました。

そこでベルギーの応用科学研究NPO、VITOはオンラインのジャガイモ育成支援プラットフォーム、WatchITgrowを開発し、各農地のジャガイモの成長具合をモニタリングできるサービスを開始しました。コペルニクスのセンチネル-2衛星の画像と気象データ、そしてジャガイモの成長モデルを組み合わせる事で、ジャガイモの収穫量と品質の予想、収穫のベストタイミング推定、農薬配布の最適化やジャガイモの健康状態を表示します。WatchITgrowによって収穫量を1アール45トンから60トンにまで増加した農家もあり、農協団体の他に大手食品会社や農業保険業者と提携を進めています。